側転のコツを幼児に教えるポイントと注意点や練習方法とは
2018/11/06
側転のできない幼児はどうして側転ができないかを考えると、できるようになるコツが掴めるかもしれません。
では、幼児でも側転ができるようになるためにはどうしたらいいのでしょうか?うまくできない幼児が側転に近づくためには?
また、側転の練習ではどんなことに気をつけたらいいのでしょう?練習の注意点や練習方法とは?
そこで、側転のコツを幼児に教えるポイントと注意点や練習方法などについてご紹介致します。
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この記事の目次
側転ができない理由は?幼児でもできるコツはある?
側転が出来ない、または怖いという理由に、日常ではなかなか体験することがない逆さになることや回転する感覚があります。
美しい側転は、足がピンと真っ直ぐに伸びていることが一つの条件ですが、逆さになる恐怖や回転する恐怖を感じながらでは、足が伸びているか考える余裕もありません。
最初から上手に出来ることは難しいです。
側転に限らず、どのようなことでも最初は出来ないから始まります。
恐怖心があるのなら、最初は膝が曲がっていても構わないので、側転の基本的な動作を繰り返し行い、非日常な感覚に慣れることです。
そして幼児が側転が出来ない理由に、腕の力の弱さもあります。
側転は腕の力で体を支えることになります。
腕でしっかり体を押すことが出来ないと、きれいに回転することが出来ません。
感覚と腕の力が、側転を成功させるコツです。
そこが大丈夫になってきたら、回転するときに足を真っ直ぐに伸ばすことに意識を向けましょう。
幼児でも側転ができるようになるために腕の力を鍛えるコツ
側転は小学生がするようなイメージがありませんか。
しかし、コツを掴み力を身につけると、幼児でもきれいな側転をすることが出来るようになります。
まずは腕の力を身に付けましょう。
- カエル足打ち
この方法で、腕で体を支えることを身に付けます。
カエルが飛び跳ねるような格好から、この名前が付きました。
- まずはしゃがみ、両手を床に付けます。
- 肘は真っ直ぐに伸ばしましょう。
- 手のひらを床に付けたまま、両足でジャンプをし、足の裏同士でポンと拍手をします。
- 上手く出来るコツは、手は肩幅に開きます。
間隔を開けると安定感の増し、ジャンプした力に腕が負けずに支えることが出来ます。
- 壁で逆立ち
壁で逆立ちは、自分の体重を支え、バランスを保つことが身に付きます。
側転にも体重を支える力、安定して回転出来るバランス力が必要です。
- 壁に背中を向かて立ちます。
- 両手を床に付け、手で床を押すように肘を伸ばします。
- そのまま足で壁を登るようにして、出来るところでこの状態をキープします。
慣れてきたら、手の力だけで壁に近付きます。お腹と壁が近づくようなイメージです。
側転がうまくできない幼児が側転に近づくためのコツ
側転が上手に出来ないという幼児の多くは、足を大きく回すことが出来ていません。
逆さの状態になるので、足を大きく回す余裕がないことがほとんどです。
足を上げる感覚を、カエル足打ちで身に付けましょう。
先ほど説明した方法で、出来るだけ高い場所で足裏で拍手をします。
少しずつ足を上げる位置を高くしていき、慣らしていきます。
幼児はこのように足を高い位置に上げるということでも怖いと感じるので、足を上げることに特化した練習も取り入れましょう。
次に壁を使って逆立ちします。
この方法も先ほど説明したので、参考にして下さい。
逆さになり自分の腕で体を支える感覚を、まだ幼児では体験したことがないという子供が多いと思います。
足で壁を登ったら、そのままキープします。
これに慣れたら側転をするイメージで、回りながら壁から下りて元の体勢に戻ってみましょう。
足を大きく開き、両腕で踏ん張ります。
次に壁倒立です。
先ほどの逆立ちは足で壁を登りました。
壁倒立は、壁に向かって足を振り上げ一気に倒立の状態に持っていきます。
肘も膝も体全体を伸ばして、思い切って振り上げてみましょう。
側転の練習の注意点や練習方法とは
側転を練習するときに注意するべきこと
- 横に向かって回るのではなく、横向きに立ち上がるのだということ
- 側転をする前に、壁倒立が出来るようになっていること
- 手と手の間隔を常に一定にすること
- 側転をするとき、手や足は順番にバラバラに床に付けること
同時に付けると、スピードが出てしまい非常に危険です。
このようなことを踏まえて、実際に側転を練習してみましょう。
- 最初に正面を向いて、両手を高く上げます。足が軽く前後に開いた状態にしましょう。
- 体を前に倒すようにして、床に手がつく直前に体を横向きにひねります。
- 左右の手を順番に付けて、手と手の間を見ながら足を蹴ります。
- 足を大きく開き、ゆっくり回転しながら膝を伸ばします。
最初練習するときは、保護者が補助に付いてあげると、恐怖心をあまり感じずに思い切って練習することが出来るようになりますよ。
側転は幼児体育での取り組みが多くなる
最近では、運動の機会が少ないと運動神経の発達を妨げてしまうとして、保育園や幼稚園でも幼児のマット運動が取り込まれることが増えているようです。
マット運動で行うことのイメージだと、一般的な前転や後転といったものですよね。
しかし、最近では側転が取り組まれることも多くなってきました。
幼児で側転をみんなで取り組むなんて大丈夫かな?早くないかな?と思う保護者もいるでしょう。
コツを掴んでしまえば、子供の上達はあっという間です。
決して難しいものではなく、きちんと指導を受け練習したら、幼児でも出来るようになることは簡単です。
5歳くらいになると、だんだん運動能力も発達していますしね。
実際に私の長女もあっという間に側転のコツを掴み、あっという間に出来るようになりました。
最初はコツもわからず、反動をつけて勢いで回転しようとしたり、足がまさにカエルのように縮こまっていました。
それが一度出来るようになると、反動なんて必要なく静止した状態から、足もきれいにピンと伸ばして回転出来るようになりました。
着地のときも余裕があるので、ほとんど足音を立てずに着地をします。
長女が側転を出来るようになったのも、ちょうど5歳のときです。
小学生になった今でも側転することが楽しいようで、家で突然くるくる回ることがあるくらいです。