水槽の上部フィルターの水流は強い?金魚に向いているフィルター
2019/03/27
水槽に装着をする上部フィルターは金魚に向いていると聞いたことありませんか?生体を飼育する際には水流の強さが重要なため、その強さが気になるところです。
上部フィルターの水流は強めですが、金魚にとってメリットがいくつかあり、向いているフィルターと言えます。
しかし金魚の種類によっては、水流の強さを苦手とする金魚もいますので、その点には注意をしましょう。
上部フィルターのメリット、デメリット、金魚に向いているフィルターと言われる理由についてご紹介をいたします。
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この記事の目次
水槽に付ける上部フィルターの水流の強さについて
お祭りなどで触れる機会の多い金魚は、初めて飼育した熱帯魚という方も多いことでしょう。
金魚は育てやすい魚ですし、順調に育つとどんどん大きくなりますよね。
我が家の金魚も、体長が15cm近くまで大きくなったことがあります。
お祭りなどで掬ってきた金魚を金魚鉢などで飼育する人がいますが、ずっとそのままというのも大変です。
金魚が少し大きくなったり、本格的にアクアリムを始めようと思ったのなら水槽の立ち上げを行わなくてはいけません。
水槽の立ち上げには、水槽や底砂材などの他にろ過フィルターが必要になります
金魚にとって水質の良し悪しは直接健康に関わる問題ですから、水質管理はとても重要になります。
さてこのろ過フィルターですが、実はたくさんの種類があるのですが、ここでは生体メインの水槽に向いていると言われる「上部フィルター」についてご紹介しましょう。
上部フィルターは水槽の奥半分に乗せるように設置するタイプです
飼育水をポンプで汲み上げてろ過した後に、水槽に飼育水を戻すろ過装置です。
上部フィルターは比較的安価に購入できてメンテナンスも楽だというメリットあります。
また、酸素を取り込みやすいシステムなのでろ過バクテリアが繁殖しやすく、生体ろ過機能の高いフィルターと言えるでしょう。
ただし、デメリットが無いわけではありません。
それは水流です。
上部フィルターは吸い上げた飼育水をろ過した後に水槽に戻しますが、上から下へと水が戻ることになりますから、水流は強めになります。
水流に弱い種類の魚もいますから、注意が必要です。
上部フィルターを水槽につける場合、水流の強さによって向かない生体もいる
上部フィルターは金魚には向いていると言われますが、デメリットとなるのが「水流」です。
お祭りの金魚すくいなどでよく見かける和金などは、比較的水流に強い種類です。
しかし、琉金やピンボール、ランチュウなどは、強い水流は苦手です。
和金と比べると、見た目的にも泳ぎが得意とは言えないのがわかると思います。
強い水流の中では、琉金やピンボール、ランチュウなどは休むことが出来ずに、泳ぎ疲れてしまうのです。
自分に置き換えて想像してみましょう。
強い風が吹き続けて、休みたいのにバランスをとって流されながら立っているだけで精一杯という環境は、どうですか?
かなりストレスのかかる環境ですよね。
多少飛躍しましたが、水流が苦手な魚にとって強い水流の中に居るという事が、とてもつらい環境であることは想像していただけたのでは無いでしょうか。
上部フィルターはろ過能力が高く、大食漢の金魚には向いていると言われるフィルターですが、飼育している種類によっては向かないこともあります。
水槽への水流がエアレーションも兼ね、普通の金魚には上部フィルターが向いています
「水流」というデメリットについてご紹介しましたが、基本的には上部フィルターは金魚に向いていると言われます。
金魚は雑食で大食漢、そして大きく育つ魚です。
水質を安定させる時には入れると良いされる水草は、金魚水槽では役に立たない事が多いです。
水草を入れると水中の余分な養分を吸収したり、酸素を供給してくるのですが、雑食である金魚は水草を食べ尽くしてしまうことが多いからです。
また、大きく育つ金魚は体の大きさに伴って排泄物も大きくなり、量も増えてきます。
そのため、ろ過装置には物理的なろ過能力も必要になります。
ろ過フィルターには糞や食べ残しを除去する物理ろ過、 バクテリアによる生体ろ過、活性炭などによる化学ろ過の3つの役割があります。
上部フィルターの場合にはメンテナンスがしやすいため、物理ろ過能力を維持しやすいと言えるでしょう。
また、酸素を取り込みやすい構造なのでバクテリアも繁殖しやすく、その分生体ろ過能力も高ですし、エアレーションを兼ねてくれるというメリットもあります。
これらの理由から、金魚水槽に向いていると言われるのです。
上部フィルターを水槽に付けるメリット
水槽に取り付けるフィルターの種類はいろいろありますが、水流というデメリットを考慮しても、金魚水槽には上部フィルターが向いています。
上部フィルターのメリットをまとめてみましょう。
- ろ過能力が高い
- メンテナンスがしやすい
- ろ過バクテリアが繁殖しやすい
- エアレーションも兼ねる
- 比較的安価で入手しやすい
- 設置スペースが必要ない
ここまでご紹介してきたメリットまとめましたが、実はさらなるメリットもあります。
上部フィルターはろ材をカスタマイズ出来る
上部フィルターは濾過槽と呼ばれる部分にスペースがあるので、メーカー純正以外のろ材使うことも出来ます。
先程もご紹介したようにろ過フィルターには3つの役割がありますから、水の匂いなどが気になるなら活性炭などを追加したり、生体ろ過を強化したいならリング材を入れるなどのカスタマイズが可能なのです。
自分の水槽に合わせてろ材を変えられるのはメリットといえるでしょう。
金魚飼育には飼育に合わせたフィルター選びも可能です
金魚を飼育する時に必要になるのがろ過フィルターです。
ろ過フィルターにはいろいろなタイプがありますから、飼育環境に合わせて選ぶのが良いでしょう。
飼育スタイルは人それぞれです。
大きめの金魚やたくさんの金魚を底砂材をあまり敷かずに生体メインで飼育するなら、物理ろ過能力が必要になりますから、上部フィルターはとてもおすすめです。
メンテナンスがしやすいので通水性を維持しやすく、水質管理がしやすいでしょう。
しかし、ビオトープと呼ばれる水草をたくさん入れて自然に近い環境で飼育するなら、上部フィルターよりも外部フィルターの方が向いています。
景観を損ねることも無くおすすめです。
ホームセンターなどで水槽とセットで売られることが多いのは、外掛けフィルターと呼ばれるものです。
セットなので安価ですし、必要な物がまとめられているので迷わず購入できるので初心者にはおすすめです。
ただし、ろ材の量が少ない分ろ過能力も落ちるので、たくさんの金魚の飼育には向きません。
小さな金魚を数匹だけ飼育する分には問題ありません。
ろ過フィルターはろ過能力などの機能面も大切ですが、飼育スタイルに合っているかという点も重要になります。
飼育スタイル、金魚の種類、大きさ、数、これらを考慮してろ過フィルターを選ぶようにしましょう。