野球とサッカーの年俸の違い!野球の方が年俸が大きくなる理由
2019/03/01
野球とサッカーは共に人気の高いスポーツであり、子供たちが憧れる職業でもありますが、気になるのが両者の年俸の違いです。
ニュースなどでよく年俸が話題になりますが、サッカーに比べると圧倒的に野球の年俸の方が高い印象があります。
どちらも人気があるメジャーなスポーツなのに、なぜこれほどまでに年俸の差が出るのでしょうか。
野球とサッカーの年俸の違いについて詳しくみていきましょう。
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この記事の目次
人気を二分する野球とサッカーとでは年俸の違いがある!
野球とサッカーでは試合の数が圧倒的に違う
野球選手とサッカー選手の年俸の違う理由の1つとして、その試合の回数の大きな差があります。
プロ野球は年間で143試合(2019年)があります。開幕からシーズン中の間、ほぼ毎日テレビ中継や新聞の記事を見かけるのではないでしょうか。
一方のサッカーJリーグでは、34試合(2019年)しかありません。
試合があれば観客が入り、入場料で収益があります。試合の絶対数が少ないサッカーはどうしても年俸に差が出ることになります。
チームの数が多いサッカー
日本のプロ野球はセ・リーグ、パ・リーグそれぞれ6チームの合計12チーム。
これがJリーグになると、J1だけでも18チームと野球を上回ります。しかも、J2やJ3も加えて54チームにもなり、ファンや観客が分散して収益が上がりにくくなります。
結果的に選手に支払われる年俸も低く抑えざるを得なくなります。
野球の方がサッカーより年俸が高いなど年俸の違いが生まれる一番の理由は、やっぱり試合数の多さ
試合数の多さが野球・サッカーそれぞれの選手に支払われる年俸に影響すると説明しました。
それは、もちろん試合とそこに足を運ぶファンの数だけによるものではありません。
スポーツ選手に支払われる給料は、観戦チケット以外にもたくさんあります。
球団によるグッズ販売やテレビなどメディアへの放送権、スポンサーや広告での収入などがあります。
これらも結局は、いかに目に触れるかという観点から試合数が多いということは収入面のアドバンテージになるわけです。
野球では、通常年間143試合が組まれていますがシーズン開始のオープン戦、リーグ優勝を決定するクライマックスシリーズ、そして日本一を決める日本シリーズまでとなれば、さらに試合数が増えます。
結局試合数が少ないことが、野球選手とサッカー選手が受け取る年俸の違いを生むのです。
国内では野球とサッカーとで年俸の違いがあるが、海外に移籍すれば年俸は数倍になる
日本では早くから野球が国民に広く親しまれていた土壌もあり、試合によるチーム収入が多い他、親会社からの援助があります。
一方サッカーは、野球と異なり独立採算制です。このため予算にあまり余裕がありません。トップ選手の年俸はそれなりに多くなるとはいえ、野球選手と比べるとかなり低いのが実情です。
ただ、これは日本の話で、世界全体を見ると野球よりもサッカーに親しむ国の方が多く、国を上げて盛り上がる場面も少なくありません。
サッカーのトップ選手となれば「英雄」とみられる国も多いのです。
ですから、サッカーで国際的に活躍できる選手になり海外の大手クラブに移籍すると、その年俸が驚くほど跳ね上がることは珍しくありません。
海外大手クラブでトップ選手として認められれば、その年俸は数十億という破格の金額になることも夢ではないのです。
スポーツ選手は年俸が話題になるが、年収と年俸とではどういった違いがあるのか
少し横道にそれるようですが、ここで「年俸」と「年収」の違いについて見ていきましょう。
年俸は、1年契約で支払われる給与のことです。最近は企業でも年俸制を取るところもあるようですが、一部の特殊な職業で1年間働くことを契約上確認して支払われる1年分の給料ということになります。
一方、年収とは、その人が1年間に稼いだお金を取りまとめたすべての金額の合計のことです。
これに対して、そこから保険料や税金が引かれ、実質的に手元に残り自分が自由に使える金額を「手取り」と呼びます。
たとえばある野球選手が年俸1億円で、それ以外の副業で同じ1年間に1億円の収入があれば、その1年の「収入」は2億円ということなります。
年俸は収入のうちの1つの形態と考えると分かりやすいでしょうか。
月給でも年俸でも合計すれば1年で受け取る金額が同じとはいえ、年俸はうっかり使い過ぎると後で大変なことになりそうですよね。
野球やサッカーの年俸はどのうように決まるのか
野球選手の場合
プロ野球ではペナントレースが終了する11月前後になると、それぞれの球団で選手1人1人に「契約更改」が行われます。このシーズンはスポーツニュースなどで盛んに報じられるので、言葉は耳にしていると思います。
その1年間にどれだけや活躍し、球団の勝利に貢献できたかを判断されて年俸金額が増減されて提示されます。あるいは1軍からの離脱を支持されるといった場合もあります。
プラスして選手ごとにインセンティブ契約がなされることがあり、このノルマを達成した場合にボーナスが加わります。
年俸の金額は選手の活躍度合いによって決まりますが、球団によっても金額の開きがあります。
サッカー選手の場合
サッカー選手を評価するために見る具体的な項目は次のようなことがあります。
- ゴールの数
- アシストの数
- 出場試合数
- 出場時間
これだけでは評価するためのデータが少ないのはもちろんですから、それぞれのクラブで独自の評価項目を設定して監督やフロント陣によって査定が行われます。
また、DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィールダー)、FW(フォワード)、GK(ゴールキーパー)といったポジジョンによっても査定の内容は異なります。
その他、ワールドカップのように知名度の高い大きな大会に出場する日本代表メンバーに選ばれると、年俸が上乗せされるのが一般的です。
一般的な仕事をしているとわかりにくいスポーツ選手の年俸についてご紹介してきました。
報じられる選手たちのほとんどは、その世界でも活躍するトップ選手であることが多く、夢のある金額を耳にしますね。
ただ、それだけの努力で狭き門を勝ち取った人だからこと与えられる年俸です。怪我をしたり成果が出せないと一気に年俸が下げられる厳しい世界。
何千万、何億円という年俸金額は、ただ羨ましいというだけではない苦労もつきまとっているものなのです。