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盲導犬の飲食店拒否は法律違反?拒否できる場合や知識

      2018/09/03

盲導犬の飲食店拒否は法律違反?拒否できる場合や知識

盲導犬とは、障害を持った方の補助をする特別な訓練を受けた補助犬のことです。

このような盲導犬の同伴を理由に、飲食店が拒否することは法律で禁止されています。

また、盲導犬や飼い主にはどんな対応をするべきなのでしょうか?どんな訓練を受けているのか?

そこで、盲導犬に対する飲食店への法律について、拒否できる場合や身につけたい知識などについてまとめてみました。

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盲導犬の飲食店の同伴は法律で義務付けられている

盲導犬をはじめ、手足が不自由な人の日常生活をお手伝いする介助犬、または耳が不自由な方を助ける聴導犬などを総合して、「身体障害者補助犬」と言います。
法律では、お店や病院といった一般の人が利用する場で補助犬を同伴していた場合、その入店を拒否してはいけないと定められています。
補助犬を同伴する人も、補助犬であることが周りにわかるように表示する、衛生面に気をつけるといった義務もあります。

平成14年までは、公共施設や交通機関によって義務付けられていましたが、平成15年には一般の人が立ち入ることが場所においても受け入れが義務付けられ、平成20年には、都道府県等で補助犬による相談窓口が設置され、一定の規模を満たしている民間企業の事業所などでの受け入れも義務付けされるようになりました。

ここまで補助犬の受け入れの義務化が進んでいるにも関わらず、未だに乗車を拒否するレストランが少なくありません。
盲導犬への理解を深める必要がありそうです。

飲食店で盲導犬の同伴を拒否したら、法律違反になる?

盲導犬や介助犬、聴導犬といった補助犬を同伴していて、その同伴を理由に入店拒否をした場合はどうなるのでしょうか。

まず前提として、補助犬の同伴を理由に入店を拒否するのは法律違反です。
補助犬だって犬、犬だからダメ、外に繋ぐのなら入店許可する、といった残念なケースはあります。間違った対応です。

もし補助犬を連れて来店した場合は、下記の行動をとるようにしましょう。

盲導犬に声をかけない、触らない

補助犬が可愛いからといって話しかけたり触ったりする人がいますが、絶対に辞めましょう。動物が好きだからと好意的に声をかけたとしても、それは補助犬にとっては迷惑な行為です。補助犬はお仕事中なので、むやみに触ったりせず見守りましょう。
サービス時に近づいたときにしっぽや足を踏まないように注意しましょう。

盲導犬に食べ物を見せたりあげたりしない

補助犬に食べ物を見せたりあげたりする行為もNGです。もし周りのお客様が食べ物をあげようとした場合は、補助犬には食べ物をあげないようにとご案内することも大切です。

盲導犬を飲食店側が拒否できる場合の法律とは?

拒否できる例はあります。
ただし、法令が想定している補助犬の質を覆している場合、あるいは具体的に問題がある状況が認められた場合に限ります。

理由なく吠えたり、トイレではない場所で排便するなど、利用者の指示に従わない場合は拒否できる可能性があります。
また、ハーネスなど法令で規定されている装備をつけていない場合も入店を拒否できます。衛生面が重要視される飲食店などの場所では、補助犬が泥まみれの状態や、病気にかかっているなど不衛生な状況が認められた場合も入店を拒否できることがあります。

他の客が事前に犬の入店拒否を願い出た上で入店し、その客がいるときに補助犬を連れてきた場合はどうでしょう。
予約席自体、予約者と非予約者を差別するものですが、予約席自体が問題であるという見解は存在しないのではないでしょうか。
犬の好き嫌いではなく、犬アレルギーである場合もありますが、店の許す範囲内で物理的に距離を置いても無意味だという理由がない限り、犬禁止の予約に拘束力は認められないのではないでしょうか。

盲導犬はどんな訓練しているの?

盲導犬は、目の不自由な人を安全に誘導するのが仕事です。
その仕事を全うするために、日々タウンウォークと呼ばれる訓練を行っているのです。

角があったら壁などに沿って左に入り込むように訓練し、段差を見つけた場合は止まって教えるように訓練されます。
また、街中には看板や自転車、通行人など様々な障害物がありますので、それを回避しながら歩く訓練も行います。
杖だけでは高い場所にある障害物を発見することが難しいですが、盲導犬は高いところにある障害物も避けられるよう訓練されているのです。

車やバイク、自転車といった動いているものに対して危険を察知し、進むか立ち止まるべきかの判断も盲導犬が訓練で身につけます。

駅での訓練も大切です。
電車の乗り降りやエスカレーターに乗る訓練、ホームを安全に歩行できるよう繰り返し訓練をします。

訓練で盲導犬が出来たら「GOOD」と言って褒めるのが基本です。
人を変えて3回試験を行うのですが、最終的に盲導犬になれるのは一部の犬だけです。

盲導犬の正しい知識を理解しよう!

盲導犬の役割はなんとなく理解してはいても、あまり盲導犬を見かけないため正しく理解されていないことが多いです。

盲導犬は厳しい訓練に合格した犬だけがなれるものです。
十分な資質を備えた血統のラブラドール・レトリーバーを候補生として訓練を行い、合格した盲導犬は使用者の日常生活の介助だけでなく、無駄吠えをして周囲に深いな想いをさせないよう徹底してしつけされています。盲導犬は吠えません。

盲導犬は、使用者の目の代わりとなって仕事をする大事なパートナーです。
飲食店などで盲導犬の入店を拒否する行為は、犬の存在だけでなく、使用者の存在までもを否定する行為になります。理解を示すべきです。

使用者側にもマナーが必要です。
利用するお店に迷惑をかけないよう配慮が必要ですし、日頃から盲導犬のシャンプーや歯磨き、爪きりといった犬の手入れを徹底して衛生面に気をつけなければなりません。

盲導犬は「ハーネス」と呼ばれる器具をつけています。
ハーネスによって盲導犬の動きをスムーズに使用者に伝えています。いわば命綱です。
使用者の安全はハーネスによって確保されているのです。

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