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畳のいろいろな素材と種類の特徴!素材の違いを比較

      2019/04/06

畳のいろいろな素材と種類の特徴!素材の違いを比較

和室に必要な畳にはいろいろな素材の物があります。その種類は多く、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、畳の素材の種類や、特徴についてご紹介します。

実は畳の素材の種類はとても多く、実際に必要になるまで知らなかったという方がほとんどだと思います。
最近は、機能性に優れた畳もいろいろとありますので、違いを理解して選ぶ参考にして下さい。

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畳の畳表に使われる素材の種類

畳表には「経糸」と「イグサ」が使用されています。

畳に使われている経糸

「綿糸」と「麻糸」があり、この2つの経糸を組み合わせて使ったり、片方の経糸しか使わなかったりと様々ですが、色の強度や本数によって畳の強度が決まってくるので、畳の耐久性を重視する場合には糸の本数や使われている糸の種類に注目する必要があります。

綿糸よりも麻糸の方が高級で、丈夫な畳になると言われています。

「イグサ」は帽子や枕などの素材としても使われている、夏に収穫される作物

イグサは国産イグサと中国産イグサの2種類が主流で、国産のイグサは、弾力性があり丈夫で高品質なのに対し、中国産イグサは品質は落ちるものの、コストが抑えられる点で人気があります。
イグサには、空気中の有害物質や嫌な臭いをとってくれる特徴があります。

畳表はこの経糸とイグサをいろいろな織り方で織り込んで作ります

代表的な「引目織り」や、引目織りの半分の目幅で織られている「メセキ織り」、交差する織り方で市松柄を出す「市松織り」の3種類が主流です。

畳を選ぶときには、「経糸」「イグサ」「織り方」の三点に注目して、お気に入りのものを選んでみて下さい。

国産イグサの畳の素材の種類と特徴

イグサには、国産のものと中国産のものがあることは、先程説明しました、国産イグサの種類やその特徴について紹介していこうと思います。

種類と特徴

越後表(熊本県産)

全国のイグサの生産高の9割近くを占めるのが熊本県産のイグサです。
広く普及しているものから高級品質のものまで、いろいろな種類のイグサが生産されています。

備後表(広島県産)

最高級品の畳表と言われています。
青みのある銀白色は粒ぞろいで見た目が美しく、耐久性にも優れています。

筑後表(福岡県産)

色合いがよく普及品として人気がある畳表ですが、耐久性はあまり高くありません。
花ござの原料として有名です。

小松表(石川県産)

暖房器具を使う積雪地方では、暖房による傷みが少ないとして人気がありました。生産量が少なく、今ではあまり見かけなくなりましたが、昔はよく使用されていた畳表です。

佐賀表(佐賀県産)

品質が良く、工事用の畳表として普及しています。

琉球表(大分県産)

目が粗い畳表ですが、非常に丈夫なのが特徴です。柔道場などで使用されています。

品質重視で選ぶなら、国産イグサが一押しです。
品質が良いので、一度購入すれば長く使うことができますし、香りや色味からも、その高級感を味わうことができると思います。

中国産のイグサは国産より割安

中国産イグサはリーズナブルな価格で手に入るので、集合住宅や賃貸物件の和室のほとんどで、これが使われています。

価格が安いため子供部屋などの使用で劣化が予測できる場所や、一時的に畳を敷きたい場所などに使用するのにはおすすめです。
中国産のものにもランクがあり、上級なものではコストパフォーマンスが期待できるので、上級ランクの物を選べば、家中の畳に使用しても満足できるはずです。

中国産イグサは、国産のものに比べて収穫する時期が早い

収穫時期が早いとイグサが十分に成長していないことで脆くなります。
輸出する過程でカビなどが発生しないように、短期間で乾燥をさせるため畳の表面が傷んでいたり、全体的に弾力性がなかったりすることもあります。
全体的に品質や色味にムラが出てしまうため、色加工をする企業も多く、日焼けや衣服への色移りなどが起こることもあります。

中国産イグサには、メリット・デメリットがあります。
購入の際には自分の目で一度確かめてから購入することをおすすめします。

畳床に使われる素材の種類

畳表の下にあるのが「畳床」です。
畳床は素材になる資材を積み上げて、圧縮した物を層にして重ね、作られます。

畳床に使われる素材は

稲藁がほどんどでしたが、現在はいろいろな素材のものがあります。
作る工程も昔の手縫いから機械生産が主流となり、良質な藁床の生産者は減少してきているというのが事実です。

天然素材の藁のみで出来た畳床は、「本畳床」と言われます。
本畳床にはランクがあり、特級品~3級品までの4段階にわかれています。
3級品は集合住宅などで使われれる畳の畳床、2級品が一般住宅、1級品が高級住宅、特級品が寺や茶室などで使われており、質が高くなるほど、藁が潰れないようにムラなく縫い上げられています。

本畳床の生産者が減り、値段も高価なものになったため、近年では天然素材を使わない畳床が増えてきています。

藁サンド畳床

藁の間に建築床を挟んだ畳床です。
軽く、湿気に強いのが特徴です。

建築床

藁を使わず木材を圧縮したものと、ポリスチレンフォームを使用した畳床です。
藁を使っていないので非常に軽く、安価で手に入りますが、藁を使っていない分硬い足当たりになります。
熱や湿気に強く、ダニが発生しにくいのがメリットの一つです。

天然素材を使わない新しい畳表

建築床のように藁を使わない畳床があるように、畳表にも自然のイグサを使わない素材のものがあります。

「化学表」はイグサを使わずに、天然の和紙やポリプロピレンなどの化学素材を使用して作ります。イグサを使った畳表よりも耐久性に優れ変色しにくというメリットがあります。自然素材は使わないので、商品ごとにムラができることもなく、仕上がりが安定します。
自然な色合いや香りなどを求める方には不向きであること、工業製品のため値段も割高になることがデメリットとしてあげられますが、小さなお子さんやペットがいる家庭では、ダニに強い点が大きなメリットになるのでおすすめです。
化学表は日焼けにも強いので値段が高くても、長く使うことが出来るという点では畳を定期的に買い換えるよりもコストが抑えられるかもしれません。

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